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あ行

アートクレイシルバー(あーとくれいしるばー)

販売されている銀粘土のブランドの二つのうちの一つ。相田科学工業株式会社より販売されている。
特許の関係によりこちらの方は「純銀粘土」ではなく「銀粘土」と呼ばれている。
文部科学省許可の銀粘土講師の資格が発行されており、資格所有者向けの講座を開いたり、銀粘土作品のコンテストを主催している。

 

アートクレイシルバーST(あーとくれいしるばーえすてぃー)

素材時点で耐硫化効果を持つ銀粘土。相田科学工業株式会社より販売されている。
コーティング無しで作品の変色を遅らせることが出来るのが最大の特徴。
引き換えに燻し着色をし難かったり、純度がシルバー990となり厳密な純銀ではなくなる。

 

糸鋸(いとのこ)

名前の通り、糸状の刃で対象を削り切る道具。
彫金では様々のものをこれで切ることになり、銀粘土であっても指輪のサイズ直しに使われる。
使い方のコツは、力を入れずフレームの重さを利用して。ヤスリだと思って削るつもりで使うこと。

 

か行

ガスコンロ(がすこんろ)

銀粘土を焼成する手段の一つ。
作品が乗せられる細かさの目の網に乗せて、火を着けた時に網が赤くなっている高温の場所で焼成する。
一般の方は大体この手段を選択肢の一つとするが、上手くやらないと壊れやすい作品に完成してしまうので注意。


金属アレルギー(きんぞくあれるぎー)

特定の金属が原因で皮膚がかぶれてしまう症状。
アクセサリーでは主に合金にするためのニッケルで発症することが多いが、混ぜ物としてはかなり安全な部類の銅や、貴金属そのものでも発症の可能性がある。
そのため、安全にアクセサリー、ジュエリーを身に付けたいのなら病院へ行き、パッチテスト(どの金属でアレルギーが起きるか調べる)を行うことを勧める。
また、絶対ではないが万全を期すなら純銀、純チタン製のものを勧める。


金粘土(きんねんど)

銀粘土の姉妹品で、粘土状態で成形しそれを焼成することにより、金製のものが出来上がる素材。
こちらも三菱のPMC、相田化学工業のアートクレイシリーズの2種類がある。
アートクレイはK22(22金)、PMCは純金からK18(18金)のピンク、イエロー、ホワイトの3色までと豊富。但しピンク、イエローは特殊な電気炉が必要。
原料である金の相場が基本1g4000円台と言う事もあり、金粘土は銀粘土に比べかなり高額ではあるが、資格を取る際には1回は扱うのでお金には余裕を持っておこう。


銀(ぎん)

英語名 Silver ラテン語名 Argentum 貴金属の一つ。
可視光線反射率、伝熱性、電気伝導性は金属中一番。貴金属の中では化学反応を起こしやすいが、純銀において普段見られるのは酸化ではなく硫化。高温下でなければ酸化はしない。硫化させた場合は最終的に黒くなる。
純度に関しては千分率で表示される。Silver1000、もしくは999で純銀扱いになる。
金属アレルギーに極めてなりにくい金属の一つである。


銀粘土(ぎんねんど)

粘土状態で成形し、それを焼成することにより、純銀製のものが出来上がる素材。
シルバーアクセサリーの製法としては一番最近のもの。日本で開発されたもので、三菱のPMC、相田化学工業のアートクレイシルバーの2種類がある。
粘土状態で造形し、簡単なものなら自宅のガスコンロ等でも焼成して作れるため初心者でも手軽に始められる。
粘土である為生き物などの表現が得意だが、陶芸のように焼くと縮む特性を持っているため、キッチリとしたものは作りにくい。
逆に言えば銀粘土でキッチリとしたものを作れるようになれれば、かなり扱えるようになっているとも言える。

 

さ行

酸素バーナー(さんそばーなー)

通常のガスバーナーでは火力が足りない時に使われる、ガスと酸素を混合して燃焼させるバーナー。
融点の高いプラチナやガラスの加工に使われる。
一部には必要ない商品もあるが、本格的に扱うためにはガス溶接技能講習を受ける必要がある。

 

焼結(しょうけつ)

銀粘土を焼いている時に銀で起きている現象。陶器も同じ原理で作られている。
固体粉末の集合体を素材の融点より低い温度で加熱すると、収縮し、密度、強度が上がった焼結体となる。
溶かし切らないためどうしても多孔質(…といってもしっかりやればほとんど隙間は無いが)になるが、本来より割れやすくなるものの、純銀の弱点である強度を上げた状態に出来る。
ちなみに、銀粘土初心者が焼成後の作品が簡単に壊れる原因の一つは、温度や時間が足りなくて本当に内部がスポンジ状に出来上がってしまうため。
電気炉以外の方法の時は説明書を読んで、仕様の範囲内の大きさで作品を作ろう。

 

新木目金(しんもくめがね)

2011年にアートクレイシルバーの方で公開、資格取得者のみに講座が開かれている、日本の伝統技法「木目金」の銀粘土版。
2017年現在、条件を満たした者にしか製法は公開されないため、アートクレイシルバーの方の資格を取った上で公式、もしくは公式で習得した方にお金を払って習うか、自力で大量の銀、銅粘土を犠牲にして研究開発するしかない。管理人は自力のため後者。
本来の木目金とはまた違う意味でかなりの手間がかかるため、確実に上級者向けと言える。
当然ながらこちらの木目金も鋳造不可なため必然と作品の価格は高めになる。

 

ス(す)

鋳造の際に出来る小さな穴。銀粘土でも上手く空気が入らないように作らないと発生したりする。
新木目金の場合は焼成による合金化の際にも発生してしまう。

 

スコヤ(すこや)

精度の高い直角を測ったり、それを利用して水平や直角に目安の線をけがいたりするL字型の道具。

 

スポンジやすり(すぽんじやすり)

名前の通りスポンジのシートに研磨剤が塗布されているやすりの一種。
紙やすりより曲面で使いやすく、代わりに平面や入り込めない細かい部分に弱くなってしまうが、水洗いである程度研磨力を復活させられる。
銀粘土制作なら細かい方の赤と、青、緑の3種類で使い分けるといい。

 

た行

鏨(たがね)

彫金に使われる道具の一つ。
鋼鉄製で、金属にあてた状態で反対側からハンマーでたたいて使う。
今は完成品も売られているが、基本的には株という鏨の元を用途に合わせて先端を削って形を作る。

 

チタン(ちたん)

英語名、ラテン語名 Titanium。金属の一種。
軽くて鋼鉄以上に丈夫なのが最大の特徴。
加工難易度が高く、材料として使われるようになったのは割りと最近。その難易度のため、貴金属ではないが豊富にあるにもかかわらず値段は高い。
ロウ付けを行うには特殊な設備環境が必要となってしまうため、個人では実質行えない。
空気中では不動態となり金属として非常に安定しているため、純銀と同レベルで金属アレルギーになりにくい。

 

電気炉(でんきろ)

銀粘土を焼成する際に使われる道具の一つ。
温度を一定にしつつ焼成できるため、銀粘土の焼成手段としては最も安定している。
資格を取る際にはほぼ必須であり、その場合一番小型のものを購入すると思われる。陶器用の大きいものもある。

 

銅粘土(どうねんど)

銀粘土の姉妹品で。粘土状態で成形しそれを焼成することにより、純銅製のものが出来上がる素材。
こちらも三菱のPMC、相田化学工業のアートクレイシリーズの2種類がある。
こちらはメーカーで焼成方法が違うので注意が必要。

 

な行

 

は行

ヒートフォーム(ひーとふぉーむ)

お湯につけると柔らかくなって噛んだガムのような感じで形を変えられる物体。
これを温かい内に作品に取り付けて彫刻や石留めの固定に使用する。

 

緋銅(ひどう)

日本の伝統技法の一つ。
純銅に赤系のガラス質(エナメル質)のコーティングが施される。
綺麗な赤を出すには要練習。

 

ピンクシルバー(ぴんくしるばー)

銀合金の一つ。
通常より銅の配合量を多くしてピンク色に見えるようにしている。
光の当たり具合や傷のつき具合によってはピンクに見えなくなる。
明確な配合比率は存在せず、製作者によって違っていたり、発色のために銅以外に他の金属を混ぜていたりする。

 

プラスチックハンマー(ぷらすちっくはんまー)

鎚の一種。
打突面がプラスチックになっていて、金鎚より威力を下げたい、対象に傷を付けたくない時に使われる。

 

プラチナ(ぷらちな)

英語名 Platinum 日本語名 白金(はっきん) 貴金属の一つ。
ホワイトゴールドという金の合金の一種があるが、それとは別の単体の金属。
化学的に非常に安定していて、耐食性も高く王水以外では溶けない。
融点が非常に高く、また、産出量もレアメタルの中でも希少という部類で、本格的に今のような装飾品を作れるようになったのは、人類の歴史で見ればつい最近である。(古代から僅かには作られていた)
純度に関しては千分率で表示され、日本ではPt850以上のものがプラチナジュエリーとして扱われる。
金属アレルギーに極めてなりにくい金属の一つである。

 

ま行

磨きヘラ(みがきへら)

アクセサリーの仕上げに使われる道具の一つ。
ステンレス製で先端に行くほど細くなっていて、作品にこすり付けることで鏡面に、追加効果で表面を加工硬化させる。
使用時は石鹸水等で滑りやすくすると使いやすい。

 

木目金(もくめがね)

日本の伝統技法の一つ。江戸時代に日本刀の鍔の装飾として使われたのが発祥。
何枚もの金属板を重ね、接合させ、穴を開けたり削ったりして模様を出し、それを叩いてまた模様を出して…をひたすら繰り返すことでようやく『材料としての』木目金が完成する。
手作業ならば超長時間に及ぶ作業と、独特かつ、同じものが二度と作れない模様から価値が高い。当然鋳造では作れない。
残念なことに、発祥の日本より、諸外国のほうが認知、評価されていると言える。

 

や行

 

ら行

硫化(りゅうか)

銀の表面を最終的に黒にまで変化させている現象。
大気中に含まれている硫黄成分により、自然空気中でもじわじわと黄色くなり始めていく。
硫黄温泉等に銀製品を身に付けたまま入ると直ぐに真っ黒になってしまうので、あえて黒くしたい意図が無ければ外すように。

 

リューター(りゅーたー)

何も知らない方に説明するのであれば歯医者さんの使っているあれと同類のもの。
取替えが出来る先端「ポイント」を使い分け、削ったり磨いたりする。
本体は値段で性能に差が出やすいため、余裕があれば高めのものを。

 

ロウ(ろう)

金属同士を接合させるときにバーナーで溶かして使うための、融点を低くした合金。
接合する金属に応じて銀ロウ、金ロウ、Pt(プラチナ)ロウ等の種類があり、融点の違いで○分ロウと更に分けられる。
○分ロウは基本的に数字が大きいほど混ぜ物の比率が大きくなり融点が下がる。基本は5分ロウ。

 

ロストワックス製法(ろすとわっくすせいほう)

ワックスで作った原型を石膏で固め、ワックスを溶かしたところに金属を流し込んで作る製法。現在の製法の内、もっとも使われているといってもいい。
石膏で固める前にゴムで型を作っておく事によって、ゴム型にワックスを流し込みワックスの型を量産、結果的に大量に同じものを生産できる。
但し、銀が隅々まで行き渡らなければならないので、それを考慮したデザインにする必要があり、それ以上のことをするのなら彫金技術が必要になる。
また、鋳造まで自分の力だけでやろうとすると高額な投資が必要になるため、大抵は業者に依頼することになる。

 

わ行

ワックス(わっくす)

ここでは鋳造の原型に使われる蝋(ろう)の事。
色で区別された融点の違うものや、指輪を作るためのパイプのような形、シート状になっているものなど種類は様々。
これらを削ったり、溶かしてくっつけたりして原型を制作する。

 

アルファベット

PMC(ぴーえむしー)

二種類の銀粘土ブランドのもう一つ。プレシャスメタルクレイの略。三菱より販売されている。
世界初の銀粘土で、こちらは「純銀粘土」と呼ばれる。
こちらも独自の資格を発行していて、ブロンズや925銀など、合金系の粘土が充実している。

 

vallorbe(ばろーべ)

スイスの糸鋸メーカー。彫金の糸鋸を検索すると大体選択肢として現れる。
お魚のマークが目印。

 

数字

 




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